SVシングル S19使用構築 最終675位

S19お疲れ様でした。

一年以上ぶりに構築記事を書きます。戯言が多めだと思われます。

需要はないかもしれませんが、読んでいただけますと幸いです。

 

結果

TN ハマヤキ 最終675位(レート1918)

 

参考構築

【S18使用構築】最終131位(レート2093) みらいよち黒バドサイクル (ポケモンSV シングル) - 使用構築保管倉庫 (hatenablog.com)

*無断でリンクを記載していますので、何か問題がありましたらご連絡ください。

 

変更点

(技)

未来予知→サイコキネシス

ポケモン

ヘイラッシャ→アシレーヌ

カイリュー→ヒスイヌメルゴン

 

禁止伝説の中で最速かつ高火力で殴ることのできる黒バドに着目し、S18の記事を探しました。その中で水テラスというあまり見かけないテラスタイプの黒バドを使用していた上記の記事が気になり、読んでみました。

古代活性、クォークチャージ、ニトロチャージ、草分けなど、素早さを上げる手段が多く存在しており、黒バドでも上から行動しにくい環境になっていたため、そうしたポケモンのさらに上から行動できるだけでなく、影うち、不意打ち、神速などを等倍で受けつつアクジェ、バレパン、礫といった先制技を半減にできるスカーフ水テラスの強さを知り、構築をレンタルして使ってみました。

序盤から中盤にかけて使用した結果、未来予知をうまく扱うことができませんでした。トリックしたい相手もほとんどおらず、サイコショックだけではガチグマへの圧力になりにくいと考え、未来予知をサイコキネシスに変更しました。そして、ゴツメヘイラッシャはテラスタルを切らなければコライドンにスケショで簡単に突破されてしまうと感じたため、コライドンの基本的な技を半減以下で受けることができて接触技を誘いやすいゴツメアシレーヌへ変更しました。この変更によりザシアンへの受け出しが困難になりました。当時、元の構築のタラプカイリューもあまり選出できていなかったため、カイオーガとザシアンの両方に抗うことができそうな立てこもるボディプレヒスイヌメルゴンを採用しました。

 

使用ポケモン

*元の構築と同じポケモンの調整意図は割愛させていただきます。

 

バドレックス(黒馬)

特性:人馬一体

性格:臆病

持ち物:こだわりスカーフ

テラスタイプ:水

調整:H 182(52)、A ×、B 101(4)、C 217(252)、D 124(28)、S 211(172)

技:アストラルビット、サイコショックテラバースト、サイコキネシス

本構築の禁伝枠です。

環境にいるほとんどポケモンの上から確実に動くことができました。スカーフが環境に少なかったこともあり、素早さを一段階上げる技を一回しか積まれなかったり、ハバタクカミにテラスタルされずに死に出しされたりするなど、スカーフが活きる場面が多くありました。最速ではありませんでしたが、基本的に相手の黒バドの上から動くことができました。また、メタモンに対して50%以上の確率で上から行動できる点も強かったです(それでも怖いので基本ディンルーに交代していました)。

水のテラスタイプが非常に優秀で、先制技に対する耐性に加えて黒バドに受け出しされるディンルー、ガチグマ、イーユイに弱点を突くことができます。さらに、コライドンやイーユイの炎技を半減できる点も強かったです。

元の記事はサイコキネシスではなく未来予知でしたが、使用する機会がなかったため特防を参照して攻撃するサイコキネシスに変更しました。元の記事のコンセプトを活かすことができず、自身の実力不足を実感しました。

一時期鬼火、瞑想黒バドも使っていましたが、道具を含めて素早さを上げるポケモンが多くおり、鬼火の命中不安や同速対決の怖さから最終的にスカーフに落ち着きました。

技が固定されてしまうため慎重に選択する必要がありましたが、上から動くことのできる安心感、一貫した時の全抜き性能の高さから、非常に頼もしいポケモンでした。

最後の試合でラス一から三タテしてくれて最高の禁伝枠でした。

 

ウーラオス(連撃)

特性:不可視の拳

性格:意地っ張り

持ち物:こだわりハチマキ

テラスタイプ:鋼

調整:H 191(124)、A 200(252)、B 121(4)、C ×、D 81(4)、S 133(124)

技:水流連打、インファイト、アイススピナーアクアジェット

ディンルーやパオジアンのような黒バドが苦手とする悪タイプのポケモンに強いポケモンです。ハチマキの火力で相手の交代先へ半減でもそれなりにダメージを与えることができました。耐久に振ったことで後出しも比較的安定していました。

一方、ゴツメのスリップダメージがきつく、安易に水流連打を打って半分近くダメージを負うこともありました。黒バドと同様に技選択は慎重に行う必要がありました。

受けポケモン以外でパオジアンに後出しできるポケモンで、命中不安技もないため非常に使いやすかったです。黒バド受けとしてディンルーを採用している構築が多く、選出頻度もかなり高かったです。

 

オーガポン(竈門)

特性:型破り

性格:意地っ張り

持ち物:竈門の面

テラスタイプ:炎

調整:H 179(188)、A 189(252)、B 105(4)、C ×、D 117(4)、S 138(60)

技:ツタこん棒、パワーウィップ、電光石火、岩石封じ

ゴリランダーのような連撃ウーラオスを選出することが難しい構築に対して代わりに選出するポケモンです。炎技と草技のおかげでヘイラッシャやアーマーガアのような一般的な物理受けでも止まりにくいです。パワーウィップは命中不安ではありますが、当たればディンルーやガチグマに大きなダメージを与えることができました。また、ザシアンに対してテラスタルか交代を強要でき、黒バドの技を一貫させたりザシアンの火力を下げたりするという形で活躍することもありました。

禁伝や等倍以上で殴ってくるアタッカーに対して受け出しや対面処理が難しいと感じました。しかし、相手からのはたきおとすの補正が乗らない、ザシアンへの圧力など、このポケモンならではの役割があって非常に強かったです。

ちなみにミントを使い忘れてずっと性格寂しがりで使用していました。

 

ディンルー

特性:災いの器

性格:慎重

持ち物:突撃チョッキ

テラスタイプ:フェアリー

調整:H 231(4)、A 160(236)、B 146(4)、C ×D 145(252)、S 67(12)

技:地震、カタストロフィ、ヘビーボンバー、岩石封じ

特殊受けポケモンです。

黒バドやミライドン、ルナアーラメタモン入りの構築に選出していました。

並みの特殊技ではダメージをほとんど受けず、カタストロフィによる削りや岩石封じによる素早さ操作といった黒バドのための場作りを行ってくれました。火力もそこそこあるため、相手のポケモンを倒してくれることもありました。

肝心の場作りのための技が命中不安なため、外しに怯えることが多々ありました。しかし、環境にいる特殊アタッカーに対して広く受け出しできて固定ダメージも与えることができるという本構築の中で重要な役割を持ったポケモンでした。

黒バド構築と当たることが多く、選出頻度もかなり高く感じました。

 

アシレーヌ

特性:激流

性格:図太い

持ち物:ゴツゴツメット

テラスタイプ:毒

調整:H 187(252)、A ×B 138(252)、C 146、D 136、S 81(4)

技:泡沫のアリアムーンフォースクイックターンつぶらな瞳

コライドンのスケイルショットを抑制できる物理受けとして採用しました。

接触技が多いコライドンにゴツメでスリップダメージを与えて黒バド圏内まで削る役割を担っていました。シーズン中盤頃まではつぶらな瞳で火力を下げてスリップダメージを与えることでアシレーヌだけでコライドンを突破することもありました。白バドに対しても火力を下げてトリルの時間稼ぎを行う立ち回りもできました。

しかし、終盤にはコライドンの炎以外のテラスタイプの増加、剣舞つぶらな瞳による火力下げが追い付かなくなるなど、安定して立ち回ることができなくなりました。特に電気テラスのテラバーストが最もきつかったです。また、コライドンと対面した時にいきなり剣舞されることもあったため、つぶらな瞳で変に逆張らずに素直にアンコールに変更した方が良かったと感じました。

コライドンの対策として採用したにも関わらずその型によって立ち回りが変わってしまい、最終的に全く安定しないコライドン受けとなってしまいました。イカサマダイスを持ったコライドンが減り、ヌメルゴンの採用によって物理受けの役割もほとんどなくしたため、本構築の要検討枠だと思われます。

 

ヌメルゴン(ヒスイ)

特性:草食

性格:腕白

持ち物:食べ残し

テラスタイプ:水

調整:H 187(252)、A 120、B 163(228)C ×、D 174(28)、S 80

技:ヘビーボンバー、ボディプレス、はたきおとす、立てこもる

HD→黒バドのC217アストラルビットを食べ残しの回復と合わせて高乱数で二耐え(最初84~100のダメージを受け、食べ残しで回復後12.5%の乱数で落ちます)

最終日まで食べ残し込みで確定でアストラルビットを二回耐える調整だと勘違いして使っていました(H 252、D  76で食べ残し込み確定耐えになります)。完全にニワカを晒してしまいました。4年以上対戦していて初めて調整を行い、ウッキウキで使っていた自分が恥ずかしいです。黒バドを意識して努力値を振ったにも関わらず、黒バド構築にほとんど選出していなかったため、HB特化の完全物理受けでも良かったかもしれません。

ラスタルをすれば弱点が電気技だけ(型破りは除きます)になり、積むことで環境にいた大抵の物理ポケモンを詰ませることができました。わずかに特防に振ったおかげで特殊ポケモンにも少しだけ抗うことができ、草食は竈門以外のオーガポンやザシアンの草分けの抑制などで活きました。

この枠はメタルバーストを採用した頑丈ブリジュラスを使用していたこともありましたが、最終的にカイオーガにより安定して立ち回ることができるヒスイヌメルゴンに落ち着きました。

ただ、素で火力の高いポケモンが多かったため、積まないと物理耐久も安心できず、特性もシェルアーマーでなかったため急所に当たる危険性もありました(幸い1回だけしか積んだ後に急所に当たりませんでした)。また、低速積みポケモンの宿命で上からのアンコールもきつかったです。

それでも、積むことができた場合の抜き性能は高く、もう少し信用して積極的に選出しても良かったかもしれません。

 

選出

*あくまでも参考程度とお考えください。

対面した相手を倒せなくてもせめて黒バド圏内まで削ることを意識して立ち回っていました。

・黒バド、ミライドン、ルナアーラ、ムゲンダイナ、テラパゴス、メタモン入りの構築:黒バド+ディンルー@1

@1はパオジアンやディンルーがいた場合はウーラオス、ゴリランダーがいた場合はオーガポンが多かったです。初手に出し負けても引き先がいたため、交代が安定していました。

・コライドン構築:黒バド+アシレーヌ@1

初手はアシレーヌから入っていました。コライドンの型に依存した動きになるため、安定して勝つことができませんでした。

・ザシアン構築:オーガポン+ヌメルゴン+黒バド

初手はオーガポンから入っていました。ヌメルゴンで積む際にはアンコールを警戒する必要がありました。

・日食ネクロズマ、白バド構築:ヌメルゴン+黒バド@1

・ホウオウ構築:黒バド@2

一番選出が安定していませんでした。

 

重いポケモン、並び

・コライドン

相手のテラスタイプで立ち回りが変わるため、非常に重かったです。特に、電気テラスだった時はアシレーヌがワンパンされて数的不利から始まることが多かったです。

・コライドン+イーユイ

イーユイの炎技の火力が高すぎて受け出しにくく、相手がテラスタルをしない限り黒バドの技も一貫しにくかったと感じました。

・ホウオウ

耐久が高く、テラスタルも考慮すると裏まで一貫する技を選ぶことが難しかったです。

・受けループ

構築全体の火力があまり高くなく、こだわっている影響で相手側も安定な立ち回りで対処可能でした。回復技もこちら側にないため毒や火傷のスリップダメージもきつかったです。

・ノーマルテラスのポケモン

アストラルビットを無効化され、隙を作ってしまいます。ノーマルテラスをしてきたポケモンとして黒バド、コライドン、ザシアン、ルナアーラメタモン、ゴリランダー、連撃ウーラオスがいました。

 

最後に

元の構築のコンセプトを大幅に変更してしまいましたが、自身が使いやすいと思える構築にすることができました。一方で、コライドンに安定して立ち回れないといった数が多いポケモンに弱い構築を組んでしまい、構築の組み方の甘さを思い知りました。また、調整ミスや性格変更を忘れるといった初歩的なミスをしていたことも反省すべき点だったと思います。

今回の結果も嚙み合いによる影響が大きかったと考えられるため、もっと実力を伸ばしていきたいと思います。ポケモンに注力しすぎてメンタルが壊れないように無理なく対戦と付き合っていきたいと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。何かあればTwitter(http://twitter.com/yakimono16_zaco)までお願いします。